来冬の高校サッカー選手権へ。
「ニューバランスカップ」を西武台が制す

  • スポルティーバ●文・撮影 text & photo by Sportiva

 全国高校サッカー選手権が決勝に向けて熱を帯びていく中、「裏選手権」と呼ばれる「ニューバランスカップ~新春高校サッカー強化研修大会~」が、1月3日から4日間にわたって行なわれた。

 静岡の時之栖(ときのすみか)スポーツセンターに集まった48校は、選手権予選で涙を呑んだ全国屈指の強豪ばかり。連日、2年生が中心となった新チームによる激闘が繰り広げられ、選手権出場3回を誇る埼玉の名門・西武台高がその頂点に立った。

大会を優勝した西武台の選手たち大会を優勝した西武台の選手たち 西武台の決勝の相手は、2年連続でインターハイに出場している北海道の札幌大谷高だった。日大藤沢高(神奈川)や武南高(埼玉)といった全国常連校を退けた、テンポのいいパス回しで札幌大谷が徐々に試合の主導権を握る。丸谷智明コーチが「この大会で大きく成長した」と語ったFW細川栞太(2年)が前線の起点となり、何度か決定機を演出した。

 守備の時間が長くなった西武台だが、チームの目標である「目の前の相手に勝つ」を全員が実践し、球際のチェックを徹底する。キャプテンでCBの美川笙乃(2年)を中心に声をかけ合い、互いをカバーすることで得点を許さなかった。札幌大谷に疲れが見えはじめた後半には、FW宮田輝(2年)が鋭いドリブルで相手陣内に深く切り込む場面もあったものの、ネットを揺らすことはできず。勝負はPK戦に持ち込まれた。

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