川崎が初タイトルへ。このメンバー最後の試合で鹿島にリベンジなるか (4ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by AFLO

 ひとつの勝敗を境に残酷なほど明暗が分かれた両者が、2016年シーズン最後のタイトルをかけて、再び顔を合わせる。まさに、役者は揃った、という表現がふさわしい元日決戦である。そこで川崎が初タイトル獲得となれば、あまりに劇的だ。

 中村はいつもの飄々とした語り口ながら、しかし、強い意志をはっきりとうかがわせる言葉で語る。

「みんながタイトルを渇望している。(初めて天皇杯の)決勝に上がることはチームの財産だが、その舞台に立って満足するのではなく、勝たなければいけない」

 独自のスタイルでJリーグに強烈なインパクトを残した川崎が、その名を記憶だけでなく、記録にも刻めるかどうか。4年半の集大成となる大一番は、2017年1月1日14時に幕が切って落とされる。

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