初戦から激突! 高校サッカー選手権の「4強」が誇る次世代タレント (3ページ目)

  • 粂田孝明(ストライカーDX編集部)●文 text by Kumeta Takaaki(STRIKER DX)
  • 松岡健三郎●撮影 photo by Matsuoka Kenzaburo

 もうひとりのJクラブ内定者は、鹿島アントラーズへの加入が決まった左サイドバックの小田逸稀(おだ・いつき/3年)。スピーディーなドリブルから高精度のクロスを送ることができるチャンスメーカー。滞空時間の長いジャンプヘッドで、ゴールを決める力も持つ。

 チームのスタイルであるサイド攻撃は、今年も健在。というより、さらに磨きがかかっていて、第76回、第77回大会以来、2度目の大会連覇も夢ではない。

 夏のインターハイを制した市立船橋も、東福岡同様、3人のJクラブ内定者を擁し、5年ぶりの戴冠が狙える実力チーム。とりわけ注目なのは、原輝綺(はら・てるき/3年)と杉岡大暉(すぎおか・だいき/3年)の、強力センターバックだ。

 アルビレックス新潟入りが内定している原は、初のアジア制覇を果たしたU-19日本代表メンバーの一員。10月に行なわれたU-19アジア選手権(バーレーン)ではボランチで起用され、相手の攻撃の芽をことごとく摘んで、チームの勝利に貢献した。

 一方、湘南ベルマーレ入りが内定している杉岡は、1対1に強く、冷静なポジショニングが光る。キャプテンとして、チームを引っ張る精神的な支柱でもある。

 そして、攻撃の核となるのが、ガンバ入りが内定しているMF高宇洋(こう・たかひろ/3年)。ボランチの位置から決定的な仕事をこなす攻守の要であり、チーム浮沈のカギを握る存在だ。その高が、ゴール近くで仕事をするシーンが多くなれば、夏冬二冠達成の現実味も増すに違いない。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る