2016.12.24

バスク代表監督がレアル戦の鹿島を激賞。
「敗れざる者の誇りを見た」

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

スペイン人指導者が見た鹿島アントラーズ(2)

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 クラブワールドカップ決勝戦。鹿島アントラーズは強豪レアル・マドリードをあと一歩のところまで追いつめている。90分間を戦い抜いて2-2。120分間で2-4と敗れたものの、世界を仰天させた。

「鹿島はアトレティコ・ナシオナル戦に続いて、レアル・マドリード戦でも自分たちのシステムを完璧に操っていた。戦術を適正に活用。距離感やサポート関係が格別で、攻から守、守から攻の切り替えも秀抜だった」

レアル・マドリード戦で2ゴールをあげた柴崎岳 そう語るミケル・エチャリは、レアル・マドリードを苦しめた鹿島を最大限に評価した。現バスク代表監督であり、レアル・ソシエダ、エイバル、アラベスなどで育成部長、監督、SDを歴任。”スペインの慧眼(けいがん)” には、なにが見えたのか?

「拮抗した試合。もしセルヒオ・ラモスに2枚目のイエローカードが正当に出されていたら……勝負の行方は誰にも分からない」

 エチャリはそう言って、試合を解剖し始めた。

「鹿島は立ち上がりにパワーを使っている。レアル・マドリードの力量を踏まえ、気圧されない戦略の一つだろう。攻撃的志向を示し、練度の高い連係攻撃によって、果敢にバイタルエリアへ侵入した。