佐藤寿人が語る「広島愛」。ではなぜ名古屋への移籍を決断したのか? (7ページ目)

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

「誤解してほしくないのは、すべては自分自身のせいだということ。ピッチに立てなかったすべての責任は、自分自身にある。そう思うからこそ悔しいですし、だからこそ快(こころよ)く送り出してくれた広島のためにも、来年、死に物狂いでプレーして、しっかりと結果を出すことで自分自身を証明したい」

 ただ、まだ佐藤が広島でやるべきことがある。

「広島に来てすばらしい仲間に出会い、3つのタイトルを獲ることができた。だからこそ、置き土産じゃないですけど、4つ目のタイトルを獲りたい。まだまだ、僕、それまでにもいっぱい泣くと思うんですけど、1月1日に(森﨑)浩司と一緒にうれし涙を流して、今シーズンを締めくくりたいですよね」

 佐藤はストライカーであり続けることを選んだ。ただ、ひとつうれしいのは、まだまだ彼のプレーを、ゴールを見られるということだ。佐藤寿人というストライカーの旅は、まだしばらく続くのだから。

■Jリーグ 記事一覧>>

7 / 7

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る