一発勝負のCS準決勝。
川崎Fと鹿島が抱えるそれぞれの不安材料

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images

 いよいよ11月23日、Jリーグチャンピオンシップ(CS)の準決勝が行なわれる。

 対戦カードは年間勝ち点2位の川崎フロンターレと、3位の鹿島アントラーズ。川崎Fのホーム等々力での1発勝負の戦いとなる。

等々力競技場で対戦した今季の「川崎Fvs鹿島」は1−1の引き分け等々力競技場で対戦した今季の「川崎Fvs鹿島」は1−1の引き分け 昨年に続いて2度目の開催となるこのCSだが、準決勝のレギュレーションに変更ポイントがある。それは、年間順位の優位性をより大きく反映させるために、90分で同点に終わった場合は年間順位の上位チーム、つまり川崎Fが決勝へと勝ち上がれるのだ。

 浦和レッズとガンバ大阪の対戦となった昨年のCS準決勝は、1−1のまま90分では決着がつかず、延長に突入。延長で2点を奪ったG大阪がファイナルへと進出した。年間2位だった浦和にとっては酷な結果となったことを受けて、今季はよりリーグ戦の順位を考慮したルールが採用されることとなった。

 もっとも、引き分けでもいい川崎Fにその意識が強すぎると、アドバンテージが裏目に出るおそれもある。とりわけ同点のまま終盤を迎えれば、勝つしかない鹿島がなりふり構わずリスクを負って攻めてくることが予想される。そこで川崎Fが守勢に回って受け身となれば、鹿島の思うツボだろう。

1 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る