2016.11.20

日本代表が「競争原理の働くチーム」に
生まれ変わったサウジ戦

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

 福田正博 フォーメーション進化論

 日本代表はW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦を2-1で勝利。勝ち点を10に伸ばし、前半戦をグループ2位で折り返すことができた。初戦でUAEに敗れたことから続いた重苦しい状況も、結果的に見れば、日本代表が競争原理の働くチームへ生まれ変わるきっかけになったといえる。

スタメンの顔ぶれがガラリと変わった日本代表 ハリルホジッチ監督は本田圭佑、香川真司、岡崎慎司といった、これまで日本代表を支えてきた3選手を揃ってサウジアラビア戦のスタメンから外すことを決断。そして、彼らに代わって起用された選手たちがしっかりと結果を残し、そのことがチーム全体の新陳代謝と活性化につながった。

 トップ下で起用された清武弘嗣と、左サイドMFの原口元気は、これまでW杯最終予選で見せてきたパフォーマンスを、サウジアラビア戦でも発揮した。清武はスペースへ上手く走り込みながら、素早いパスワークで攻撃にリズムを生み出していた。

 原口は積極的な仕掛けと豊富な運動量で攻守にわたって貢献し、公式戦4戦連続となるゴールも決めた。原口の勝利を求める貪欲な姿勢と、不器用なまでの全力プレーは、日本代表に躍動感をもたらすだけではなく、スタジアム全体を期待感で溢れさせている。その存在感は代表に欠かせないものになりつつある。