海外サッカーではもう常識。
昌平高校が試験導入したGPSデバイスとは
選手の動きや状態を計測する「GPSデバイス」が、日本のサッカーファンに広く認知されるようになったのは昨年7月のこと。等々力スタジアムで行なわれたドルトムントvs川崎フロンターレの親善試合で、日本代表の香川真司がユニフォームの下に身に着けていた器具が「あのスポーツブラジャーみたいなものはなんだ?」と話題になった。
GPSデバイスは、ラグビーや海外のサッカークラブなどで早くから活用されているが、Jリーグではまだいくつかのクラブが導入を始めたばかり。その有用性を広める試みとして、9月17日から19日まで行なわれた「ニューバランスチャンピオンシップU-16大会」でGPSデバイスが試験的に導入された。
GPSデバイスを着てウォーミングアップをする、昌平高校サッカー部の1年生たち photo by Sportiva GPS受信器を着用したのは、今夏のインターハイで東福岡高校を破り、4強入りした埼玉・昌平高校の1年生たちだ。ボールが転がらないほどの豪雨に見舞われた試合もあったが、全4試合のデータ測定は無事に終了。その使用感について、選手たちは「軽いし、プレーの邪魔にならない。激しいタックルを受けたりしても壊れなかったし、どんなデータが取れたのか楽しみです」と感想を語った。
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