2016.08.15

FW3番手の扱いに佐藤寿人が吐露。
「必要としてくれるところへ…」

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 開幕2試合目の名古屋グランパス戦(3月6日)で中山雅史と並んでいたJ1最多得点を「158」に更新し、2016シーズンもゴール量産が期待されていたサンフレッチェ広島の佐藤寿人。だがその後、2ndステージ・第8節を終えた段階で、今季は12試合・3得点という成績にとどまっている。

 そのうち、スタメン出場はわずかに6試合のみで、ベンチ入りすらできない試合も少なくない。長年にわたり広島のエースとして君臨してきた男に、今、いったい何が起きているのか?

今のサンフレッチェに佐藤寿人の居場所はあるのか 今年で34歳となった佐藤には、ここ数年、世代交代の波が寄せていたのはたしかだった。とりわけ、昨シーズンは34試合すべてにスタメン出場しながら、フル出場は1試合のみ。ブレイクの予感を漂わせていた浅野拓磨との途中交代が恒例行事となっていた。

 今季の焦点は、その浅野との1トップのポジション争い。しかし、川崎フロンターレとの開幕戦でスタメンに名を連ねていたのは佐藤であり、まだまだ健在であることをアピールしていた。

 佐藤にとって誤算だったのは、3月12日の湘南ベルマーレ戦(第3節)で負傷してしまったこと(この日は佐藤の誕生日だった)。大事にはいたらなかったものの、続く大宮アルディージャ戦からベンチ要員となり、この間に本来、シャドーとしての起用が考えられていたピーター・ウタカが1トップに入ってゴールを量産。浅野ではなく、この新外国籍選手に佐藤はポジションを奪われたのだ。