2016.07.11

「中澤佑二は衰えたのか?」
という疑問について考察する

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

 両チームのメンバーリスト、控え選手の欄にMF中村俊輔とDF駒野友一の名前を見つけたとき、ちょっぴりノスタルジックな気分にさせられた。前者は故障明け、後者は移籍したばかりという事情があるのだが、このふたりにはいかなる試合でも欠かすことのできない、「不動の存在」というイメージがいまだに強くあるからだ。

長年にわたり横浜FMの最終ラインを守る中澤佑二(右) ともに2010年の南アフリカ・ワールドカップメンバー。あれから6年の月日が流れ、中村は38歳、駒野はまもなく35歳となる。中村に関しては、ケガさえなければ今なお替えの利かない存在として横浜F・マリノスの中盤に君臨し続けるものの、駒野はジュビロ磐田からFC東京に移籍した今季、故障の影響もあって出場機会に恵まれず、今夏にアビスパ福岡へ新たな働き場を求めた。

 ふたりの置かれる立場は異なるが、30歳を超えればケガと無縁の生活を送るのは困難だし、若手の台頭によって自らの立場を失うことも当然ある。7月4日に日産スタジアムで行なわれた横浜FMvs福岡戦でベンチスタートとなった彼らを見るにつけ、試合に出続けることの難しさを改めて実感させられた。

 一方でこの試合には、中村と同じ38歳のDF中澤佑二がフル出場を果たし、3−0の完封勝利に貢献している。今季はここまで全試合でピッチに立ち、2013シーズンから始まった連続フルタイム出場は、 実に108試合を数えた。これはフィールドプレーヤーに限れば、水本裕貴(広島)、服部公太(元広島)、阿部勇樹(浦和レッズ)に次ぐ歴代4位の記録。J1通算522試合出場は、フィールドプレーヤーでは歴代トップである。