2016.06.20

最下位アビスパに痛恨ドロー。フロンターレの戦いは本当に終わったのか

  • 飯尾篤史●文 text by Iio Atsushi
  • photo by AFLO

 試合後のミックスゾーンで、川崎フロンターレのFW小林悠は、険しい表情で「情けない」という言葉を繰り返した。

 J1リーグファーストステージも残り2試合。第16節のアビスパ福岡戦は、2位の鹿島アントラーズの結果いかんで、川崎が優勝する可能性のあった大一番だった。しかし川崎は、最下位の福岡に2点を先行され、追いつくのが精一杯。おまけに鹿島が勝利したため、首位の座を明け渡すことになったのだから、小林が失望を隠せないのも無理はない。

「こんな大事な試合で、あっさりと2失点してしまったのは、あり得ない」

 そう吐き捨てた小林の苦言の矛先は、自分たち攻撃陣、さらにはチーム全体にも向けられた。

「あれだけ押し込んでいながら、2点しか取れなかったのも情けない。こうして勝ち切れないところが、フロンターレがなかなかタイトルを獲れない理由でもあると思います」

 なぜ、大事なゲームであっさりと2点を先行されてしまったのか――その理由を”シルバーコレクターの呪縛(川崎は過去のリーグ&カップ戦で計6度の2位、準優勝の経験がある)”とか、”優勝争いのプレッシャー”で片付けていては、先がない。厳しいようだが、「甘い」としか言いようがない。