福田正博が考える、五輪代表OA枠の適任者はズバリ「あの選手」

  • 津金一郎●構成 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLOSPORT

 8月に開幕するリオデジャネイロ五輪のサッカーの予選グループの組み合わせが決まり、日本代表は8月4日から中2日の間隔で、ナイジェリア、コロンビア、スウェーデンと対戦する。グループ内の勝ち点で上位2カ国に入れば準々決勝に進める。

 五輪代表がオリンピックに出場するたびに話題になるのが、オーバーエイジ(OA)枠をどうするのか、ということだ。これについては、今回もさまざまなメディアで頻繁に取り上げられている。

U-23アジア選手権ではチーム一丸となって優勝した五輪代表U-23アジア選手権ではチーム一丸となって優勝した五輪代表 23歳以上の選手を招集できる3枠を使うべきか否か。起用するなら誰を呼ぶべきなのか。それらについて触れる前に、まずオリンピックのサッカー競技の位置づけをあらためて説明しておきたい。

 4年に1度の五輪という舞台は、多くの競技の世界最高峰を決める大会で、世界中のアスリートが五輪でのメダルを目指して日々精進している。しかし、これはサッカーには当てはまらない。なぜなら、サッカーにおいて世界一を決める大会はワールドカップ(W杯)だからだ。

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プロフィール

  • 福田正博

    福田正博 (ふくだ・まさひろ)

    1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。

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