2016.04.12

横浜FM対浦和戦で光った、MF遠藤渓太とGK西川周作の勝負

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 4月10日に行なわれたJ1リーグ第6節。首位の浦和レッズと4位の横浜F・マリノスの対戦は、0-0の引き分けに終わった。試合前は上位対決として注目された一戦も、終わってみれば、決定的と表現できるチャンスは互いにほとんどないまま、時計は90分を過ぎていた。

 試合は、守りを固める横浜FMに対し、浦和がほぼ一方的に攻め続けた。そんな試合内容は数字にも色濃く表れており、シュート数は横浜FMの5本に対し、浦和は3倍の15本。だが、浦和のMF柏木陽介が「攻めていてチャンスはあったけど、(そのチャンスは)ゴール前の決定機という感じでもなかった」と話したように、浦和にしても得点の匂いはあまり感じられなかった。

 横浜FMのMF中村俊輔が、「我慢して(相手に)スペースを与えず、どこかで(カウンターの)チャンスがあれば」と自分たちの狙いを明かしたうえで、「お互い痛み分けの勝ち点1」と口にしたが、まさにその言葉どおりの結末だっただろう。

 この引き分けにより、第6節で勝利した2位の川崎フロンターレ(1-0サガン鳥栖)、3位の鹿島アントラーズ(4-1サンフレッチェ広島)が、それぞれ1、2位に順位を上げた。

 終始スリリングなシーンに欠け、上位対決の期待を裏切ったとも言える退屈な試合で痛みを分かち合ったのは、両チームだけでなく観客も同じだったかもしれない。

 だが、そんな試合にあって興味深いシーンが訪れたのは、後半のこと。それも、わずか20分ほどの間に3度も、だ。