ジュビロ名波監督を緊急直撃「第2節の相手がレッズでよかったよ」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●構成 text by Asada Masaki
  • photo by Sho Tamura/AFLO SPORT

――3年ぶりのJ1は敗戦(開幕戦で名古屋グランパスに0-1)からのスタートとなりました。

「あの試合、選手たちには緊張もあったはずだし、グランパスとは場慣れの差が出てしまった。立ち上がりどころか、60分くらいまでフワフワしていて、さすがに『もう目を覚まさせなきゃヤバいぞ』と思ったときには、時すでに遅し......。ただ、開幕戦でやるには、相手も悪かった。グランパスは、昨季とも、それまでの練習試合とも、まったく違うサッカーをやってきましたから。情報が少ない中で、相手のことがよくわからないまま試合に臨まなければならなかった。そこはアンラッキーでした」

――しかし、その負けを引きずることなく、続く第2節では浦和レッズを相手に2-1と昇格後初勝利を挙げました。

「次がレッズだったことが、逆によかった。レッズは昨年ファーストステージで優勝しているし、しかも(レッズの)ホーム開幕戦。自分たちにはマイナスの要素が多かったけど、逆に腹をくくって戦えましたね」

開幕戦で硬かった選手たちが、第2節の浦和レッズ戦ではアグレッシブにプレーした開幕戦で硬かった選手たちが、第2節の浦和レッズ戦ではアグレッシブにプレーした――レッズとの試合前のミーティングでは、ホワイトボードに「逃げるな」と書いて、選手を送り出したそうですね。

「開幕戦のグランパス戦では、球際のところで戦えていなかった。そんなアマチュアチックなサッカーをやって勝とうなんて、甘いにもほどがある。相手とぶつかれない選手とか、ユニフォームを汚せない選手なんて、もういらねぇよってことです。自分も現役時代には、オフト監督()に散々(厳しいことを)言われましたからね(笑)」
※ハンス・オフト(オランダ出身)。元日本代表監督。1994年~1996年までジュビロを指揮

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