就任1年での2トップ。福田正博が見た「ハリルホジッチ監督の変化」
監督就任から1年が経った3月のW杯アジア2次予選は、ハリルホジッチ監督の変化や進化を感じられる試合だった。
岡崎慎司と記念撮影に応じるハリルホジッチ監督 象徴的だったのが2トップを採用したことだ。これまで対戦相手のレベルにかかわらず、フォーメーションは4−2−3−1や4−3−3に固執してきた。中盤の組み合わせを変えることはあっても、岡崎慎司や武藤嘉紀を1トップに据えて戦うスタイルは変えなかった。
それが、3月24日のアフガニスタン戦では、本田圭佑や香川真司のコンディションを考慮して欠場させたこともあるが、初めて2トップを採用して4−4−2の布陣で臨んだ。岡崎と金崎夢生に2トップを組ませ、中盤をダイヤモンド型にして、トップ下に清武弘嗣、左MFに柏木陽介、右MFに原口元気、ボランチに長谷部誠を据えた。
中盤の構成は本田、香川の起用や、対戦相手の実力に応じて変える余地を残しているが、今後、日本代表を待っている戦いを見据えて、新たな可能性を探るものだった。
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