2016.04.04

川崎Fと鹿島がⅤ候補であることを改めて証明した「天王山」

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 第4節終了時点で首位の川崎フロンターレと、3位の鹿島アントラーズが対戦したJ1ファーストステージ第5節。今季序盤の天王山はともに1点ずつを取り合い、1-1で引き分けた。

川崎フロンターレと鹿島アントラーズの試合は1-1の引き分けに終わった 結果はドロー。だが、内容的に見て、より勝ち点3に近かったのは、鹿島のほうだろう。それは当事者の言葉にも表れている。

 試合後、石井正忠監督は「1失点はちょっとした守備の対応のミス。そこで川崎の特徴を出させてしまったのは悔しい」と語りつつも、「選手はいい意識で立ち上がりから90分間戦い、いいパフォーマンスを見せた」と納得の様子だった。

 シュート数は川崎の9に対し、鹿島は16。単純な総数でも上回っただけでなく、「あとは押し込むだけ」というような決定的なチャンスを数多く作っていたのも鹿島だった。

 川崎のように何本ものパスをつないで攻めるわけではないが、ゴールへ向かう速さがあり、確実にフィニッシュまで持ち込む。特に後半は、川崎が本来の落ち着いた攻撃ができず、行ったり来たりが激しい展開では、明らかに鹿島に分があった。石井監督が語る。

「川崎のボックス(ペナルティーエリア)内に入る形は、中村(憲剛)選手から背後へのスルーパスが多いが、うちはいろんな選手のさまざまなコンビネーションの形がある」