選手24名を大量放出。ジェフ千葉の「大変革」は成功するのか

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Masashi Hara/Getty Images

 Jリーグ各クラブが開幕前のキャンプで準備を整える中、ジェフユナイテッド千葉(J2)が仕上がりのよさを見せている。

 まずは、2次キャンプ地の宮崎で行なわれた『スカパー! ニューイヤーカップ』で、ロアッソ熊本(J2)、アビスパ福岡(J1)、鹿島アントラーズ(J1)に3連勝し優勝を果たすと、本拠地で柏レイソル(J1)と対戦した『ちばぎんカップ』も3-0の快勝。早くも"2冠獲得"という幸先のよさである。

昨季とは選手の顔ぶれがガラッと一変したジェフ千葉。昨季とは選手の顔ぶれがガラッと一変したジェフ千葉。 一昨季途中から千葉の指揮を執り、今季で3シーズン目を迎える関塚隆監督は、練習試合も含めて無敗が続く現状に、こう手応えを口にする。

「(1次の)沖縄キャンプで、(チームが今季)やろうとしていることをトレーニングで落とし込み、それを実戦で試した。有意義で貴重な試合ができてよかった。まだ(選手の)組み合わせを試している状況だが、狙いを持ったプレーをひとりひとりが積み上げてきた結果だと思う」

『ちばぎんカップ』でも、J1の柏を相手にボールを保持される時間こそ長かったものの、しっかりとブロックを作って守りを固め、ボールを奪ったら一気に攻め切る速攻を効果的に活用。得点こそ、すべてセットプレー(CKで2点、FKで1点)からだったが、90分を通して、チームの狙いとして取り組んできたことが発揮された試合だった。指揮官が語る。

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