一考の価値あり。本田圭佑をボランチで起用する利点を考える
10月のシリア戦、イラン戦の日本代表メンバーが発表され、ザッケローニ監督時代から日本の攻撃の中心に欠かせない存在としてともに出場を重ねている本田圭佑、香川真司も招集された。
ザッケローニ体制では、「4-2-3-1」のトップ下に本田、左サイドMFに香川を置く布陣で、このふたりに左SBの長友佑都が絡むことによって日本の攻撃のストロングポイントになっていた。
W杯ブラジル大会後も、日本代表の中心的存在の本田圭佑 そして、W杯ブラジル大会後はアギーレ前監督により、本田が「4-3-3」の3トップの右サイドへ移り、インサイドハーフに香川が起用されたが、香川が本調子でなかったこともあって、ふたりの連動はあまり見られなかった。
現在指揮を執るハリルホジッチ監督のふたりの起用法は、「4-2-3-1」のトップ下に香川真司、右に本田圭佑を配置している。香川が復調してきた今、この配置でも本田の個性を最大限に生かせていけるかどうかが、注目のポイントだ。
本田が日本代表の右サイドでプレーするようになったのは、昨シーズン、所属するミランでのポジションが右サイドFWになり結果を残していたことが大きい。そのため、アギーレ前監督が日本代表で本田のキープ力を生かして前線の高い位置で起用し、攻撃の起点を作ることができていた。
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著者プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。