勇躍サンフレッチェ「浦和を止められるのは、広島だけ」
ついに、今季初めて浦和レッズに土がついた。
7月19日、J1セカンドステージ第3節。ホームの埼玉スタジアムにサンフレッチェ広島を迎えた浦和は、攻勢に試合を進めながら1-2で逆転負け。ファーストステージ開幕から続いていた連続無敗記録が19試合でストップするとともに、同じく続いていたホームでの連勝記録も9試合でストップした。
浦和にしてみれば、実にもったいない試合だった。
試合序盤から、浦和が攻守に広島を圧倒。パスをつないで攻撃を組み立てたい広島に対し、高い位置からプレスをかけ続けて容赦なくボールを奪うと、連続攻撃で押し込み続けた。前半、浦和が奪った得点はわずかに1点にとどまったが、広島の森保一監督が「前半は浦和に一方的にやられた。2、3点入れられてもおかしくなかった」と認めざるをえない内容だった。
後半に入っても流れが変わることはなかった。圧倒的に試合を支配していた浦和が、数多く作ったチャンスで追加点を決めていれば、何ということのない試合だったに違いない。
連続無敗記録を続けていた浦和レッズを撃破したサンフレッチェ広島。 ところが、広島がFW佐藤寿人に代え、FW浅野拓磨をピッチに送り出したことがきっかけとなって、潮目は変わった。
67分、浅野は自慢のスピードを生かしてまずは同点ゴールを決めると、84分には相手3選手に囲まれながら果敢にドリブルで勝負。これはDFに止められたものの、こぼれたボールを後方からフォローしたMF青山敏弘が叩き込んで勝ち越し。広島が電光石火のカウンター2発で逆転勝利を収めたのである。
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