このままでいいのか?J1昇格プレイオフ制度への提言 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by AFLO SPORT

 たとえば、J2からプレイオフに進出できるのは、3位から5位までの3クラブとし、これにJ1の16位を加える(17位と18位は自動降格)。J1の16位とJ2の5位、J2の3位と4位が準決勝で対戦し、それぞれの勝者が決勝を行なう。大会形式自体は現在のプレイオフを踏襲するものだ。

 あるいは、現状通りにJ2の6位までをプレイオフ出場圏内するなら、J2の5位対6位をまず行ない、その勝者がJ1の16位と準決勝を行なってもいいだろう。

 J1の16位を加えることで「J1昇格プレイオフ」というだけでなく、かつて行なわれていた「J1・J2入れ替え戦」の要素も含まれることになり、シーズン最後のイベントとしてさらなる盛り上がりが期待できる。

 たしかにJ1昇格プレイオフという新制度が導入され、注目を集めることには成功したといえる。だが、その結果、毎年のようにJ1に圧倒的な最弱クラブを作り出すことになったとしても構わないのか。今後は、そこを考えていく必要があるだろう。

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