2014.07.21

代表強化を本気で考えたとき、Jリーグが選択すべき道

  • text by Sportiva
  • photo by JMPA,Getty Images

7月特集 Jリーグから始めよう(3)

躍進が期待されたブラジルW杯で、日本代表は1勝もできずグループリーグ敗退に終わった。しかしW杯も、日本代表の挑戦も、ここで終わってしまうわけではない。重要なのは、これからだ。日本代表を、そして日本のサッカーを、今後どう強化していくかである。そこで、クローズアップされるのは、日本サッカーの原点であるJリーグ。その活性化とレベルアップなくして、代表の進化は語れない。そのための方策を今回、解説者の福田正博氏に聞いた。すると、同氏からは意外な提案がいくつも出された――。

選手個々のタフさやアグレッシブさが要求されたブラジルW杯。 ブラジルW杯の結果を受けて、日本と世界との力の差を改めて痛感させられた。その差を埋めるためには、代表チームはもちろん、日本人選手ひとりひとりの地力強化が求められている。

 その場合、Jリーグの存在はもちろん大事なのだが、今回のW杯を見て、正直Jリーグの位置づけは難しくなったような気がしている。1993年にJリーグができたことで、確かに日本サッカーのレベルは上がってきた。日本代表がW杯に出場できるようになって、これまでのJリーグは間違いなく日本代表の強化に貢献してきたと思う。ただし「これから先」、つまり「W杯でベスト8、ベスト4以上を狙う」ということについて考えると、難しい部分もある。

 今回のW杯で勝ち上がったチームは、局面における激しさやアグレッシブさ、勝負強さというものが際立っていた。それがないチームはことごとく敗れていた。そんな、世界で戦うための「厳しさ」とか「たくましさ」をJリーグで養うことができるかというと、どうしても疑問符がついてしまう。日本の中でやっている限り、おおよそ似たり寄ったりのスタイル、チームとの対戦になりがちで、そこでW杯のような厳しい戦いを期待するのは難しいことなのではないか、と思うからだ。

 例えば、Jリーグにもビッグクラブが生まれれば、状況は変わるかもしれない、といった考え方をする人もいるだろう。一理あるかもしれないが、それが「日本代表の強化」につながるのか、というと私は少し懐疑的だ。問題はもっと別のところにあると思う。