2014.01.07

2014年、ザックジャパンが強化すべきポイントとは?

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 そういう流れがあって、9月の国内での親善試合(グアテマラ戦、ガーナ戦)では、守備をしっかり改善できた。最終ラインだけでなく、前線の選手も、攻撃でいろんなことをチャレンジしつつ、ボールを取られた後の守備の意識がかなり高まっていた。

 しかし、続く10月のセルビア戦(0-2)、ベラルーシ戦(0-1)では、思うように結果が出なかった。チーム全体の動きが悪く、相手が守備ブロックをきっちり築いてくるカウンター主体のチームだったので、日本が前がかりになり過ぎてしまったときに、スペースを突かれた。

 ベラルーシやセルビアを「格下」と思う人もいたかもしれないが、実はベラルーシはかなり守備が固く、W杯予選ではスペインと1-2という試合をしている。また、セルビアも非常に守備が固く、攻撃力もあり、そんなに簡単な相手ではなかった。日本が少しでもミスをすれば、やられてしまうレベルの相手だったということだ。

■ひとつの形を見出したオランダ戦とベルギー戦

 ただ、そういう経験をしながら、11月のオランダ戦、ベルギー戦で結果を出すことができたので、チームとしてひとつ吹っ切れた部分があるのではないかと思う。

 オランダ戦、ベルギー戦に関しては、相手はともに自分たちのスタイルを貫いてくる強豪であり、それに対して日本がチャレンジャーとして思い切って向かって行けたため、いい方向に働いた部分もあったと思う。つまり、リスクをかける価値がある対戦相手だった。日本はサイドバックの位置がかなり高く、早い動き出しでハードワークをして、積極的にボールホルダーを追い越していった。

 メンバーの入れ替えがあって、結果として競争原理が生まれた面もあったが、前に出ていくという全員の意識が表れていた試合だった。コンパクトさをキープして、なおかつ自分たちがやろうとしているサッカーに迷いがなく、サイドもうまく使えていた。

 また、オランダ戦は、ワントップの大迫勇也が前線でしっかりキープできたため、前でボールが収まる前提で両サイドバックが早い動き出しをして、サイド攻撃がうまく機能した。ワントップが簡単にボールを失うようだと、サイドバックはあそこまで早く動き出しができない。ちょっとしたことなのだが、逆にオランダはそれができなかったため、サイドバックが高い位置を取れなかったということも言える。

 守備の意識は、ザッケローニ監督が短い時間で修正をして、全体的に高まっていたし、ハードワークしなければいけないという原点に戻ったと思う。サッカーのベーシックである、「動く、あたる、切り替える、走る」がしっかりできていたのがオランダ戦、ベルギー戦だ。