2013.01.22

【Jリーグ】大型補強の浦和レッズ。ACLを制覇した2007年の再来なるか?

  • 菊地正典●取材・文 text by Kikuchi Masanori
  • 山添敏央●写真 photo by Yamazoe Toshio

2013年、浦和レッズの新加入選手。左から那須大亮、関口訓充、森脇良太、興梠慎三、阪野豊史「私が紹介するよりも、みなさんご承知の選手だと思います」

 1月15日に行なわれた浦和レッズの新加入選手・発表記者会見。その場で山道守彦(やまじ・もりひこ)強化本部長は、新加入選手を「経験があって一流の選手だと思っている」と説明した後、冒頭のように発言した。まさしくその通りである。那須大亮(前柏レイソル)、森脇良太(前サンフレッチェ広島)、関口訓充(前ベガルタ仙台)、興梠慎三(前鹿島アントラーズ)……。浦和ユースから明治大を経て入団した新人の阪野豊史を除けば、サッカーファンには名の通った選手ばかりだ。

 浦和が大型補強をした理由――。それは「言わずもがな」だろう。残留争いの屈辱を味わった2011年から、昨季は3位にジャンプアップ。目標は当然、前年より上回るべきであり、となれば今季の目標のひとつはJリーグ制覇となる。そして2008年以来、5シーズンぶりとなるアジアでの挑戦(アジアチャンピオンズリーグ=ACL)。2007年の浦和、2008年のガンバ大阪以降、Jリーグ勢が苦しんでいることからもわかる通り、リーグとACLを並行して戦うのは極めて難しい。その戦いに挑戦するため、浦和は大型補強を敢行した。それこそ、戦力の劣らないチームをふたつ作れるほどに。

2013年フォーメーション例 試しに、右のような「2013年フォーメーション例」を作ってみた。まず、Aパターンは、昨季を戦った基本的なメンバーだ。当然、このメンバーだけで1年を戦い抜いたわけではないが、昨季のメンバーでも十分に戦える、好成績を残せることは、2012年シーズンの結果が証明している。昨季はミハイロ・ペトロヴィッチ監督が就任して1年目。つまり、チームとしてまだ成熟しきったとは言いがたく、このメンバーでもさらに経験を積めば、より強力なチームになれる可能性はある。

 次にBパターンを見てみよう。こちらは新加入選手を含めて、Aパターンとは異なるチームを作成してみた。ご留意いただきたいのは、どちらかがレギュラーで、どちらかがサブということではなく、Bパターンは準レギュラーと言える活躍を見せた選手と新加入選手を大きく加えたということ。とはいえ、こちらもメンバーを見る限りは十分に戦える力を持っている。昨季、3月の負傷によりシーズンを棒に振った山田直輝も、ペトロヴィッチ体制では「新戦力」という言い方ができる。