【Jリーグ】木村和司「ナビスコカップの価値ってどうなんじゃろか」
ナビスコカップで2年連続5度目の優勝を飾った鹿島アントラーズ。木村和司が我がまま申す vol.10
記念すべき20回目を迎えたナビスコカップ。鹿島アントラーズと清水エスパルスが激突した決勝は、アントラーズが延長戦におよぶ激闘を2-1で制した。これでアントラーズは、ナビスコカップ最多の5度目の優勝。ほんまに大したもんやのぉ。
そんなアントラーズも今季は、リーグ戦ではここまでかなり苦しい戦いが続いている。開幕3連敗を喫して出足でつまずくと、なかなか浮上のきっかけをつかめず、ずっとふた桁順位のまま。残り4節を迎えても、13位と低迷して勝ち点は38。今後の結果次第では、J2降格の可能性もあるという位置にいるなんて、信じられんことや。
決してどこが悪いということはないんだけどな。得点数リーグ6位(43点)で、失点数9位(39点)という数字も、過去に比べれば物足りないかもしれないが、特別悪いわけではない。結局、ほんの少しの差というか、ちょっとしたズレがこの成績につながっているんだろうな。
小笠原満男のパスなんかは、そのひとつかもしれんな。前の選手との関係性や、仕事の役割も違ってきているのだろうが、最近は彼からのいいパスが減ってきているように思う。ワシが横浜F・マリノスの監督だったときは、小笠原の嫌なところをついてくるパスに何度も泣かされた。その怖さがやや衰えているような気がする。
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