2012.10.04

【フットサル】代表メンバーが語る『キング・カズ』の評価

  • 北 健一郎●文 text by Kita Kenichiro
  • photo by futsal graphic

 名古屋オーシャンズの北原亘は、カズのフットサルへの順応の早さを絶賛する。
「一フットボール選手として、単純に素質というか、才能が素晴らしい。前回の合宿よりも今回の合宿、午前よりも午後のほうが、良くなってきているし、フットサル選手らしいプレイが増えている。このまま順調に行けば、問題ないと思います」

 北原と同じ名古屋所属で代表チームのキャプテンでもある木暮賢一郎が目を奪われたのは、カズの正確なダイレクトパスだ。
「カズさんに限らず、サッカー選手とフットサルをする機会がある中で、いつも感じていたことでもあるけど、ダイレクトの精度はサッカー選手のほうが間違いなく高い。僕らが2タッチ、3タッチ必要なときでも、カズさんはダイレクトでプレイできる」

 チーム最年少(20歳)で、5月のAFCフットサル選手権でMVPを受賞した若きエース、逸見 勝利ラファエル(名古屋)も、自分より25歳も年上の、45歳にして衰え知らずのカズの走力に驚かされていた。
「カズさんは、僕のお父さんと同じ年齢です。それで、あんなに走れるなんて、正直『スゲェーな』って思いますね。僕のお父さんはまったく動けないですから(笑)。それにカズさんは、シュートとトラップがうまいですし、ボレーシュートのタイミングもすごくいい」

 カズのシュート技術の高さについては、日本の守護神である川原永光(名古屋)も同意する。
「実際にプレイしていても、シュートはうまいですよね。ゴール前での落ち着きは日本人にはないものがある。ただ、サッカーと違ってGKとの距離が近いので、シュート練習でも戸惑っている感じだった。それはカズさん自身が、これから詰めていくところだと思う」

 代表レベルでプレイするのは初めてにもかかわらず、カズに対するチームメイトの評価は意外にも上々だった。それも社交辞令というよりは、カズの持っている基本技術の高さや、新たな環境に素早く順応する能力に、驚きと尊敬を抱くコメントが目立った。