【Jリーグ】30歳になった佐藤寿人の得点王独走にはワケがある
第18節終了時点で14ゴールの佐藤寿人。得点ランキングでは2位(8得点)以下を大きく引き離している。 優秀なストライカーの定義とは何だろうか。
豪快なボレーシュートをゴールに叩き込み、派手なパーフォマンスを見せる。スピードで相手を抜き去り、観客を湧かせる。もしくは豊富な運動量で前線から積極的にプレスをかける。いずれも正解ではあるが、最も重要なのはコンスタントにゴールを決めることではないだろうか。
コンスタントという点において、サンフレッチェ広島の佐藤寿人は群を抜いている。
Jリーグ第5節のガンバ大阪戦で史上10人目(日本人選手では6人目)となるJ1通算100ゴールを記録し、同時にJ1、J2を含む通算150得点もマークした。それだけでなく、第13節のコンサドーレ札幌戦では、早くも今季のゴール数をふた桁に乗せた。何より自身が「最低限の目標」と掲げるふた桁得点は、2004年から9年連続(※下表参照)となる。これらの記録は、瞬間的な爆発などではなく、まさに1年、1年の積み重ねであり、これだけコンスタントにゴールを記録している選手は、Jリーグ全体を探しても見当たらない。
◆シーズンふた桁得点継続年数ランキング(J1、J2を含む)
1位 佐藤寿人 9年連続(2004年~2012年/仙台→広島)
2位 ジュニーニョ 8年連続(2003年~2010年/川崎F)
3位 エジミウソン 7年連続(2004年~2010年/新潟→浦和)
4位 バレー 6年連続(2003年~2008年/大宮→甲府→G大阪)
5位 マルキーニョス 5年連続(2006年~2010年/清水→鹿島)
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