2012.07.28

【Jリーグ】木村和司が申す「大混戦のJリーグに潜む問題点」

混戦のJリーグは、第18節を終えてサンフレッチェ広島が10年ぶりに首位に立った。木村和司が我がまま申す vol.6

昨季まで横浜F・マリノスの指揮官を務めていた木村和司氏が、日本サッカー界のさらなる発展のために大いにモノ申していく好評連載。今回は、Jリーグ大混戦の理由を検証。すると、そうした混戦状況の中に思わぬ問題が隠れていることを、木村氏が指摘した――。

 Jリーグは早くも後半戦に突入したのぉ。ここ数年、ずっと混戦模様だけど、今季はその傾向にさらに拍車がかかっている感じがするな。

 1試合を消化するごとに目まぐるしく順位が入れ替わって、上位と下位との差もかなり拮抗している。第18節を終わった時点で、首位のサンフレッチェ広島と2位のベガルタ仙台が頭ひとつリードしているとはいえ、13位のヴィッセル神戸でも上位2チームとの勝ち点差は11。もし広島と仙台が連敗して、神戸が連勝すれば、その差はわずかに5や。十分射程圏内で、それだけ多くのチームに優勝のチャンスがあるのだから、まさにまれに見る”大混戦”だと思うよ。

 こうした状況になっている要因は、いろいろと考えられるけど、ひとつは、各チームの戦力が均等化してきているからじゃないだろうか。

 実は、昨季まで横浜F・マリノスの指揮を執っていて、気になったことがあるんよ。それは、レギュラークラスと、昔で言う「サテライト」クラスのメンバーとの実力差がすごくあるな、ということ。言い換えれば、レギュラーと遜色ない力を発揮できる選手が、非常に少なくなっていたんや。