【今日は何の日?】ヴェルディ川崎がJリーグ初代王者に
表彰台で喜ぶ(左から)三浦知良、柱谷哲二、北澤豪、ぺレイラ、武田修宏【1994年1月16日】
ジーコの"ツバ吐き事件"もあった第1回チャンピオンシップ
1993年に幕を開けるやいなや、爆発的なブームとなったJリーグ。その年間王者を決めるJリーグチャンピオンシップ見たさに、チケットを求める多くの人が国立競技場の周囲を埋め尽くした。
1月9日に行なわれた第1戦は、ニコスシリーズを制したヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)が、サントリーシリーズ覇者の鹿島アントラーズに2-0で勝利。一方、負けられない鹿島は16日の第2戦、38分にアルシンドが先制点を奪い、追い上げを見せる。
しかし鹿島は82分、川崎のカウンター攻撃を止める際にファウルを犯し、痛恨のPKを献上。さらにファウルに納得のいかないジーコが、PKの場面でボールにツバを吐いて退場となる。川崎はこのPKで追いつき、試合は1-1で終了。その結果、合計スコアを3-1としたヴェルディ川崎が、Jリーグ初代王者に輝いた。
第2戦の視聴率は25.1%を記録。世間の注目を集めた試合だったこともあり、ジーコのとった行動は、その後さまざまな議論を呼んだ。