サッカー日本代表の構造的欠陥を覆い隠した攻撃陣 塩貝健人「これで喜んでいる場合じゃない」 (2ページ目)
【鎌田大地が振り返る前半の戦いぶり】
「攻撃面はもっとうまくできるシーンはあったと思いますが、なかなか難しかったですね」
前半をベンチから見守った鎌田大地はそう淡々と振り返っている。
「前半は悪くないシーンもありましたけど、バランスのところで、ゴールキックの立ち位置だったり、攻めているときのリスク管理だったり......チームとしてやらないといけないことが、まだできていないところが多く見られました。そこは今までいた選手と比べた戦術理解の問題だと思いますが、チームとしてやらないとズレていってしまうので、時間が必要ですね」
実際、後半から交代で鎌田がピッチに立つと、ぽつぽつとリズムが出てきた。急がずに攻め直す、ボールを保持し、時間を作る、あるいは素早く縦パスを入れ、緩急をつける。その繰り返しを丹念にやるなかで、たとえ攻撃を阻まれても、各自が「この場所で、このタイミングで動けばいいんだ」とメッセージを送られたように、間接的にテンポを取り戻していった。
ただ、失点の危険度はむしろ増していた。
その理由は、ウイングバックを用いたシステムの根本的な欠陥をウルグアイに突かれたことにある。前半以上にウイングバックの背後を狙われ、クロス攻撃が多くなった。北中米ワールドカップでブラジルが採ったのと同様の対策だった。
明白な構造上の問題だが、この日は主力を投入することで覆い隠せた。
「(コーチ陣には)ボール保持の時間を増やすように言われました」
久保建英は63分に交代出場しているが、その姿勢が逆転の呼び水になった。
「もう少し流れを持ってきてほしいと言われました。流れが悪くなりかけたところだったので、交代選手によってリズムに乗せられてよかったなと思います。プラスアルファで流れが変わって攻められるようになったし、ロングボールを入れられ(崩され)るシーン以外はよかったなと」
鎌田、久保を筆頭に、上田綺世、伊東純也、田中碧など主力組の投入によって、攻撃は単純にパワーアップした。
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