ヒロド歩美が心を動かされたサッカー日本代表・塩貝健人の素顔と、話題の競技「ピックルボール」を推す理由 (2ページ目)
【異例のスピード出世、塩貝健人の有言実行】
そんな日本代表のなかで、これからが本当に楽しみだと感じているのが、今大会、期待の若手のひとりだった塩貝健人選手(21歳)です。今大会では、グループステージ初戦のオランダ戦で途中出場してワールドカップデビュー。そんな塩貝選手には、開幕前にインタビューをさせていただきました。
塩貝選手の経歴は、すごく痛快で興味深いです。4年前のカタール大会の時はまだ高校生で、プロからの正式契約のオファーもゼロ。いちサッカーファンとしてワールドカップを見ていたそうです。
そこから慶應義塾大学に総合型選抜(旧AO入試)で進学すると、翌年まず特別指定選手としてJリーグ(横浜F・マリノス)デビュー。するとわずか7試合に出場したのち、「ワールドカップに行きたい。海外じゃなきゃダメだ」と、大学を休学してオランダ(NECナイメヘン)へ渡り、今年1月にはドイツのヴォルフスブルクへ移籍......。自らの力で道を切り拓いてきました。その人生プランの立て方が、すごく客観的で冷静なんです。
塩貝選手の発言はメディアで取り上げられることもあり、「ビッグマウス」と捉えられがちです。ただ、私はそうした表現はしたくありません。キャッチーな強い言葉を発するのは、自分自身に発破をかけるため。努力を淡々と重ねてきているからこそ、あえて高い目標を口にして自らを奮い立たせるタイプなのだと私は思います。
ブラジル戦の前後で彼の強気な発言の一部だけが切り取られてしまった時は、私自身、少しもどかしかったです。彼の真意を理解したうえで、「こういう選手こそ応援したい!」という気持ちが強くなりました。
今年3月、代表初招集となった国際親善試合のスコットランド戦では、塩貝選手はわずか15分という出場時間で決勝ゴールをアシストし、一気にワールドカップメンバー入りを射止めました。短い時間で結果を残す、そんな"持っている"塩貝選手が、ここからの4年間でどれほどパワフルなストライカーに成長するのか。本人の口から出た言葉の「答え合わせ」をしていくのが、今から楽しみです。
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