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サッカー日本代表は終盤の4バックへの変更が奏功 前半からオランダと撃ち合う姿が見たかった (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Shigeki Sugiyama

「賢くしたたかに」とは森保監督の口癖だが、それを毎度、繰り返していると、少なくともマックス値、総合力は上がらない。

 以前にも述べたが、森保監督続投の記者会見で、傍らに座る反町康治技術委員長(当時)は注文をつけた。「次の4年はより攻撃的に」と。しかし反町氏がその立場を去ると、森保監督はそれをなかった話のように、布陣を4バックから5バック(3バック)に変えた。で、この本番で4バックを採用した。脈絡がなく、計画性が感じられない。それが今回のように功を奏しても、素直に喜ぶ気にはなれないのだ。

 5バックのサッカーを全否定するつもりはないが、この日のオランダを見ればわかるように、失敗した時に悔いが残る戦い方であることは確かなのだ。

 次戦のチュニジア戦、3戦目のスウェーデン戦に、日本はどんなサッカーで臨むのか。守備的にいくのか、攻撃的にいくのか。そこを間違えると、痛い目に遭うだろう。ちなみに前回はドイツ、スペインに勝利したが、コスタリカには敗れている。オランダに引き分けても、守備的精神が幅を利かせている限りは危ないだろう。

著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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