サッカー日本代表は終盤の4バックへの変更が奏功 前半からオランダと撃ち合う姿が見たかった (2ページ目)
【攻める日本、守るオランダ】
すると日本は後半30分。布陣を変える。堂安律(右ウイングバック)、渡辺剛(右CB)、久保建英(左シャドー)を下げ、菅原由勢、冨安健洋、小川航基を投入すると布陣は以下のような4-4-2になった。
鈴木彩艶(GK)、伊藤洋輝(左SB)、谷口彰悟、冨安(CB)、菅原(右SB)、中村(左MF)、佐野海舟、鎌田大地(守備的MF)、伊東純也(右MF)、上田、小川(FW)
昨年9月のアメリカ戦以来となる4バックである。同点を目論み攻撃的に出たと考えるのが自然だ。これを見るや、2-1でリードするオランダは、驚いたことに後半36分、布陣を4バック(4-3-3)から5バック(5-2-3)に変えた。
守りきろうと考えたのである。攻める日本、守るオランダ。少なくとも精神的な関係はそうなっていた。前半とは真逆の関係である。
日本は後半の途中まで、5バックで意図的に引いた。オランダも後半、5バックに布陣を変え、意図的に引いた。オランダはその結果、セットプレーからではあるが、日本に同点弾を許している。
見たかったのは日本が最初から4バックで前向きに戦う姿である。その時、オランダとの間でどのような化学反応が起きたか。両者の真の力関係は、そうでないと見えてこない。日本にはそれをする勇気がなかった。試合の頭から、勝利を目指し攻撃的に戦う度胸がなかった。
オランダをいつになく弱気にさせていた理由は、日本人選手の個々の力量を警戒したためだろう。ともあれ、重要なのはそのオランダとがっぷり四つ組んで、どこまでやれるか。守りっぱなしのサッカーはいい加減に卒業してもらいたい。
5バックの体制で後ろで構えて守る臆病な戦い方をして、勝ったり引き分けたりしても、「よくやった」とする気持ちにはなれない。見たいのは日本のマックス値だ。オランダと撃ち合ってどこまでいけるか。それを避け、計算高いサッカーを繰り返していると、いつまで経っても飛躍しない。弱者の立場から抜け出すことはできない。日本サッカーはひと皮むけないのだ。
2 / 3


