サッカー日本代表入りにも期待! 欧州で活躍する20歳以下の日本人選手たち (2ページ目)
【スペインとオランダでプレーするふたりの守備者】
喜多壱也(20歳)/レアル・ソシエダB(スペイン2部)
189cmの上背を誇る左利きのセンターバック。京都サンガのアカデミーで育ち、高校3年生だった2023年3月8日のJリーグカップ・ガンバ大阪戦でデビューを飾った。この年は1試合の出場に終わり、正式にトップチームとプロ契約を締結した翌シーズンもJリーグカップで1試合、天皇杯で2試合出場したのみで、なかなかピッチに立てなかった。
プロ2年目の昨季もJリーグカップで1試合にフル出場したが、リーグ戦は出番なし。苦しい時期が続いたが、昨年2月に参加したU-20アジアカップのプレーが評価され、リーグ戦未出場ながら、久保建英の所属するレアル・ソシエダへ期限付き移籍を果たした。
Bチームが籍を置く2部リーグで出場時間を伸ばし、開幕からCBのレギュラーとして13試合に出場。昨年9月のU-20ワールドカップでも正確なフィードとエアバトルの強さを示し、年明け早々の1月4日にトップチームでベンチ入りを経験。ペッレグリーノ・マタラッツォ新監督の初陣で抜擢され、新たな刺激を得た。
前向きな性格でコミュニケーション能力が高い。とはいえ、調子に乗りやすい性格ではなく、謙虚に研鑽を積んでいる。「自分がすごいと思ったことはない」と、常に地に足がついている。
2028年のロサンゼルス五輪や、その最終予選を兼ねた次回のU-23アジアカップへの出場は所属クラブ次第となるが、大きな才能の伸びしろは無限大。当たり負けしないヨーロッパ仕様の身体が出来上がれば、早期のトップチームデビューもあるか。
高橋仁胡(20歳)/アルメレ・シティ(オランダ2部)
バルセロナでアルゼンチン人の父と日本人の母の間に生まれ、FCバルセロナが世界に誇る下部組織ラ・マシアで13歳から研鑽を積み、ラミン・ヤマルともプレーした。正確な左足のキックと推進力を身上とし、バルサ仕込みのポジショニングや状況判断の良さも目を引く。
U-15スペイン代表に選出された経歴を持つ一方で、年1回ほどのペースで関西出身の母の地元を訪れており、日本への想いは強く、日の丸を背負ってプレーしたい気持ちは子どもの頃からあった。
その願いは2022年6月に叶った。モーリスレベロトーナメント(元トゥーロン国際大会。アンダー世代の国際大会)で初めて世代別代表に招集されたのだ。そこで評価を高め、翌年3月には飛び級でU-20アジアカップに出場し、同年5月にはU-20ワールドカップにレギュラーとして出場。その後はケガに泣かされ、フベニールAからバルセロナBへの昇格は叶わなかった。
そこで日本行きを決断し、24年7月にセレッソ大阪に加入。1年目はJ1デビューを飾れなかったが、昨季はオーストラリア人のアーサー・パパス監督のもとで出場機会を増やした。昨年9月のU-20ワールドカップは右第5中足骨骨折が完治せずに参戦できなかったが、J1では22試合に出場。大岩剛監督が率いるロサンゼルス五輪世代のチームにも、昨年11月のイングランド遠征や年末の国内活動で招集を受け、年明け早々にオランダ2部のアルメレ・シティFC──2025年10月にC大阪の主要株主でもあるヤンマーホールディングスが買収──に期限付き移籍が決まった。
本稿執筆時点では新天地でデビューを飾れていないが、そのオープンな性格でポジティブに日々を過ごしているだろう。英語とスペイン語を流暢に話せるため、コミュニケーションに不安もない。海外で再びキャリアを歩み始めたレフティーもまた、小杉と並ぶ左サイドバックの注目株だ。
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