サッカー日本代表で希少になりつつある「右利きの右ウイング」 今後の台頭が期待される有力候補たち (2ページ目)
平河はイングランド2部(チャンピオンシップ)のブリストル・シティ、三戸はオランダ1部のスパルタ・ロッテルダムでプレーしており、ともにまだ5大リーグの手前にいる選手ではある。キャリアにおいて、現在の日本代表の主力選手たちに見劣ることは否定できない。
それでも彼らは、ヨーロッパへ渡ってまだ1年ほど。いずれも昨季は、日本とは異なる環境でも力を発揮し、次なるステップへと進む可能性があることを示すシーズンを過ごした。
ワールドカップまで、残り1年。その間に大きく化ける可能性は十分にある。
平河は右サイドに加えて、左サイドも遜色なくこなせるし、三戸は両サイドだけでなく、トップ下やインサイドMFでもプレーできる。平河も三戸も、右サイドのスペシャリストというわけではない。
だが、彼らは"右もできるが、本当は左が得意"という選手ではない。
実際、左サイドでのカットインを得意とする右利きの選手にありがちな、右サイドに入ると行き場を失ってノッキングしてしまう、という現象は見られない。
彼らがJリーグでプレーしていた時代を振り返っても、台頭のきっかけとなったポジションは右サイド。右利きの右ウイングらしく、縦方向への推進力を生み出せる選手なのだ。
ふたりがそろって出場したパリ五輪では、初戦のケガで不完全燃焼に終わった平河はもちろん、三戸にしても初戦で2ゴールを決めながら、その後はやや尻すぼみに終わった感がある。
結局、チームはグループリーグを首位通過しながら、準々決勝でスペインに0-3の完敗。その悔しさを次なる大舞台で晴らしたい気持ちは強いに違いない。
平河は、すでに先日のオーストラリア戦でA代表デビューを果たし、上々の活躍を見せた。その試合でピッチに立った新戦力候補たちのなかでも、次への期待を大きく高めたひとりと言っていい。
一方の三戸には、残念ながら出場機会が訪れなかったが、スピード、テクニック、アジリティといった要素が、海外勢相手にも十分通用することはパリ五輪で証明済み。A代表でのデビューが待たれるところだ。
右利きの右ウイング。偶然にも同世代に現われたふたりの"希少種"を、日本代表で生かしたい。
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