サッカー日本代表ワールドカップベスト8のカギは久保建英と鈴木彩艶 福田正博がふたりに期待する理由 (3ページ目)
【サッカーで勝負を決めるのは、ゴール前の選手の力】
リオネル・メッシも、バルセロナでデビューしてから数年はゴールを決めるタイプではなかった。それが21歳で臨んだ5シーズン目で23得点をマークすると、翌シーズンは34ゴールでリーグ得点王。FKでも数多くのゴールを決めるようになった。ラ・リーガでのシーズンを重ねるなかでフィジカル強度やパワーが増し、持ち前のスピードとテクニックをシュートに生かせるようになったからだ。
フィジカル強度やパワーが備わってきた久保建英がキックのコツをつかみ、得点に直結する選手へと進化を遂げることができれば、日本代表は間違いなく一段も二段も上のステージに行けると思う。
サッカーで勝負を決めるのは、攻撃でも守備でもゴール前の選手の力によるところが大きい。久保建英は2001年生まれの23歳、鈴木彩艶は2002年生まれの22歳。サッカーは年齢でやるものではないが、まだまだ成長途上にある両選手が、ここからの1年半で飛躍的に進化する可能性は大きい。1年半後のワールドカップに向けて彼らが歩んでいく日々に注目していきたい。
著者プロフィール
福田正博 (ふくだ・まさひろ)
1966年12月27日生まれ。神奈川県出身。中央大学卒業後、1989年に三菱(現浦和レッズ)に入団。Jリーグスタート時から浦和の中心選手として活躍した「ミスター・レッズ」。1995年に50試合で32ゴールを挙げ、日本人初のJリーグ得点王。Jリーグ通算228試合、93得点。日本代表では、45試合で9ゴールを記録。2002年に現役引退後、解説者として各種メディアで活動。2008~10年は浦和のコーチも務めている。
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