サッカー日本代表が対戦するインドネシアとの因縁 35年前は敵将にピッチを酷評されたことも (4ページ目)
【さまざまな因縁のある相手】
W杯予選での対戦経験は少ないが、インドネシアは実はさまざまな因縁のある相手なのである。
ところで、1989年当時は日本代表が弱かったので観客が集まらないと思われ、インドネシア戦は小さな西が丘で行なわれた。それから35年が経過して、2026年W杯最終予選では日本が圧倒的な強さで独走状態にある。2025年6月10日にはインドネシアとの最終戦が予定されているが、これは当然「消化試合」となっているはず......。
「観客は集まるのだろうか」と心配になってしまう。今度は、日本が強すぎるのが原因だ。
著者プロフィール
後藤健生 (ごとう・たけお)
1952年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。1964年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、1974年西ドイツW杯以来ワールドカップはすべて現地観戦。カタール大会では29試合を観戦した。2022年12月に生涯観戦試合数は7000試合を超えた。主な著書に『日本サッカー史――日本代表の90年』(2007年、双葉社)、『国立競技場の100年――明治神宮外苑から見る日本の近代スポーツ』(2013年、ミネルヴァ書房)、『森保ジャパン 世界で勝つための条件―日本代表監督論』(2019年、NHK出版新書)など。
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