谷口彰悟がシント・トロイデン移籍の経緯を語る「ようやくヨーロッパの市場に加わることができる」 (2ページ目)
【誰にも相談はしなかった】
── そうした状況や心境を考えると、シント・トロイデンからのオファーに迷いはなかったですか?
「そうですね。もちろん、いろいろな可能性を模索していましたが、僕自身も年齢的に33歳を迎える直前だったので、(移籍先を)選べる立場ではないとも感じていました。
それにもかかわらず、シント・トロイデンは早い段階から獲得の意志を示していただき、僕にとっては気持ちも含めて早い時期から準備ができることはありがたかったので、迷うことなく決断できました。何より僕としては、このチャンスを逃したくなかったですから」
── シント・トロイデンから獲得に際して、リーダーとしての役割を期待されたこともうれしかったのではないですか?
「そうですね。DFは経験が生きるポジションだということは広く知られていますし、自分自身も肌身を持って感じています。クラブのCEOである立石(敬之)さんから『試合に関与していくことによって、チームを成長させていく、もしくは改善されていくことを期待している』との言葉をかけてもらえて、純粋にうれしかったですし、同時に責任の大きさも実感しました」
── シント・トロイデンへの加入を決めるにあたって、事前に相談した人はいるのでしょうか?
「正直、誰にも相談はしていないですね(笑)。加入を決めてから、親や懇意にしている選手に話をしたくらいです。『どうしようか考えている』といった話は誰にもせず、自分で決めました」
── ふだんから周りに相談することなく、自分で考え、決断しているイメージがあります。
「そうですね(笑)。もともと、自分で決めなければいけないことを周囲の人に相談するタイプではないかもしれません」
── シント・トロイデンには、どのようなイメージを持っていましたか?
「多くの日本人選手が在籍していて、多くの日本の企業がパートナーになっているクラブとして認識していました。また、年齢が若く、将来有望な選手を成長させ、次のステージへとステップアップさせる取り組みを積極的に行なっているクラブとも思っていました。だからこそ、33歳になった自分を獲得してくれたことへの感謝は、余計に大きくなります」
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