平河悠は三笘薫に続くか! 五輪最終予選での活躍で膨らむパリ経由W杯で躍動という図式への期待 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 準決勝でイラクに勝利し、第一目標であったパリ五輪出場を決めた今、まずはその事実を喜び、次なる目標へと視線を向けている。

「23人でいい準備をしてきていますし、一番いい状態で決勝に向かえると思う。優勝することで日本の期待に応えられると思うので、それを(チームとして)果たすことと、(自分が)その優勝に少しでも貢献できればなと思います」

 チーム屈指のドリブラーは、独力で局面を打開できる力を持っているものの、そのプレーぶりに独善的なところはなく、守備にも最大限の力を割くことのできる献身的なプレーヤーである。

 A代表には三笘や中村敬斗ら、優れた先輩ドリブラーが揃ってはいるが、まだまだ伸びしろを残す平河には、そこに割って入る可能性を感じさせる。

 過去のワールドカップを振り返っても、日本代表はその2年前に行なわれた五輪で活躍した若い選手たちが数多くメンバー入りしてきてこそ、好成績を残せている。

 2年後のワールドカップでそれを期待されるのは、すなわちパリ世代。平河がそのひとりであっても不思議はない。

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