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U-23日本代表が韓国にもったいない敗戦 地元カタールとの対戦へ好材料と懸念点は? (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki

 しかしながら、冒頭にも記したように、本当の勝負はこれから。ことさらショックを引きずる必要のない敗戦であることも確かである。

 日本はグループリーグの3試合で、控えGKの山田大樹以外の全員がピッチに立った。22人が少なくとも1試合に先発出場し、逆に3試合すべてに先発出場した選手はゼロ。出場時間を分散させながら、決勝トーナメント進出というひとまずのノルマを達成している。

「3戦目までのプランどおりに選手たちと臨んで、ひとり(山田大)以外は出場することができたし、(韓国に)勝ちたかったが、選手たちもいろいろ試しながらやってくれたので評価していいかなと思う」

 大岩監督もそう語っているように、中国戦で西尾隆矢が退場となったあとの時間を除けば、日本の選手たちは誰が出ても上々のパフォーマンスとコンビネーションを見せている。相手チームの特徴や試合展開に応じて選べるオプションは多彩だ。

 韓国に敗れ、少々ケチがついた格好にはなったが、これまでの流れは決して悲観するようなものではないだろう。

 グループ2位通過となったことで、準々決勝の対戦相手が地元カタールとなったことを心配する声もあるようだが、実力的にはさほど不安になるような相手ではない。

 ホームアドバンテージと言っても、そもそも試合会場のスタジアムは小規模なうえ、スタンドの半分も観客で埋まらず、カタールを応援するのはその一部。これまでの試合を見る限りでは、対戦相手に威圧感を与えるようなものではなかった。

 となると、最大の懸念材料は、いわゆるホームタウンディシジョン(ホームチーム有利の判定)。カタールがインドネシアを0-2で下したグループリーグ初戦では、甚だ疑問に感じる重要な判定がいくつかあったのは確かだ。

 だが、こればかりは何ともしようがない以上、むしろ過度に気にしてプレーが小さくなれば、相手の思う壺。その後のカタールの試合では、極端な判定の偏りは感じられないだけに、あまり気にせず、いつものようにプレーすればいい。

 力の上では、日本有利。韓国戦の負けを引きずらなければ、何ら問題はないはずである。

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