欧州遠征に臨む森保ジャパンにオススメの新戦力 各国で台頭著しい新鋭の登用を望む (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Getty Images

「代表は小さい頃から描いてきた夢です」と高丘は言う。

「日本代表としてプレーするために海外に出てきたのもあって、代表選手としてW杯に出たい、というのが大きな軸です。今は、選ばれた時に力を発揮できるように準備をして、サッカー人生のすべてを注ぎ込みたいですね。次(のW杯)が30歳、その次が34歳になりますが、2大会を目指して。次はこっちでの開催なので、そこもポジティブな要素です」

 2026年W杯はアメリカ、カナダ、メキシコの共催だ。

 他のポジションでも推奨したい選手はいる。

 DFでは、ベルギーで腕を上げた渡辺剛(26歳)に期待したい。

 昨シーズン、渡辺はコルトレイクでリーグ戦全34試合、90分間フルタイム出場し、鉄人ぶりを見せた。無事是名馬なだけでなく、CBで累積出場停止なく1シーズン稼働した事実は特筆に値する。

 今シーズンは上位ヘントに移籍すると、開幕からスタメン出場。敵陣でのセットプレーに得意のヘディングで得点に絡む一方、質実剛健な守備は硬度を増し、ラインの駆け引きでも成長を見せる。

 また、攻撃的MFではサガン鳥栖の堀米勇輝(30歳)を推す。同ポジションは欧州組で人材がそろうが、Jリーグでは屈指。左利き独特のタイミング、判断で意表を突ける。そのイメージを具現化するための技術も備え、大げさに言えば「日本のダビド・シルバ」だ。

 台頭著しい選手を選ぶことで代表に活気が生まれ、競争力も高まる。選ばれた選手は所属クラブに戻り、さらなる価値を生み出す。高丘を筆頭に、この3人はその循環を作り出せそうだが......。

 メンバー編成に注目だ。

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