谷口彰悟がクロアチア戦で感じた課題「5枚で守るなら工夫が必要だった」「ドイツとスペインに勝った価値は変わらない」
谷口彰悟(アル・ラーヤン/カタール)インタビュー@中編
◆前編はこちら>>「地獄のような経験」「これがワールドカップの重圧なんだ...」
カタールワールドカップの日本代表メンバーに選ばれた谷口彰悟は、グループステージ第3戦のスペイン戦に3バックの左センターバックとして先発出場を果たした。
31歳139日でのワールドカップ初出場は、これまでの日本代表選手として最年長記録。谷口は見事なまでにスペインの攻撃を封じ込め、日本代表の決勝トーナメント進出に大きく貢献した。
そして決勝トーナメント、ラウンド16の相手はクロアチア。谷口が感じたものは──。
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谷口彰悟は日本代表の戦い方をどう思ったのかこの記事に関連する写真を見る── クロアチア戦に関しては、どんな印象ですか。
「クロアチアはシンプルに強かったですね。ディフェンスラインもしっかりしていたし、中盤の3枚が流動的に動いてゲームをコントロールするのもうまかった。前線には大きくて強い選手が配置されていたのもあったので、スペイン戦とは違う感覚でやっていました。
ただ日本も、スペイン戦よりもアグレッシブに行けていたシーンもあったので、チャンスはあるなという思いで試合を進めていました。やっている感覚としては、そこまで差は感じませんでした」
── 結果的にPK戦での決着となりましたが、敗戦が決まった瞬間はどういう感情でしたか。
「当然、悔しかったです。もちろんPKが運とは言わないですけど、しょうがない部分はあります。
ただ、負けてしまった事実は変わらないので、自分たちの力が足りなかったと思います。もっと何かできたんじゃないか、何が足りなかったのかって、終了の笛と同時にいろんな思いが頭を巡りました。
なにより、ワールドカップが終わってしまったという喪失感が大きかったですね。まだまだこのチームで戦いたかったですし、このチームだったらもっと上を目指せるという思いは、僕だけではなくみんな持っていたと思います。
その悔しさだったり、寂しさだったり、本当にいろんな感情がこみ上げてきましたね」
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