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谷口彰悟がクロアチア戦で感じた課題「5枚で守るなら工夫が必要だった」「ドイツとスペインに勝った価値は変わらない」 (2ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

── 今回の日本代表は、谷口選手から見てどういうチームでしたか。

「すごくまとまりがあって、バランスのいいチームだったと思います。若い選手は普段から伸び伸びやっていましたし、正しい方向に導いてくれるベテランもいた。本当にいいチームだったなと、今でもすごく思っています」

── そのなかで谷口選手は、どういう役割を担っていたんですか。

「キャプテンの(吉田)麻也くんを中心にチームはまとまっていましたし、僕もチームではキャプテンをやっているので、ある程度その大変さを理解しているつもりです。

 すべてを麻也くんに背負わせてはいけないという思いはもちろんあったので、何気ないコミュニケーションはなるべくとるようにしていましたし、ガス抜きのような役割をやろうと考えていました。

 でも、これは特別なことじゃなくて、チームでもやっていること。みんなの意見だったり、行動を見ながら、どういうふうに進めていったらいいのかを考えていました」

── 今大会で日本がやれたこと、足りなかったことを、谷口選手はどのように分析していますか。

「できたところに関しては、しっかり守ると決めた時は、堅く守りきることができるということです。あらためてそこが日本のひとつの武器だなというのはすごく感じました。

 ドイツにも、スペインにも失点はしてしまいましたけど、最少失点に抑えながら勝機を見出すことができましたから。そこは今後もひとつの武器になっていくと思います」

── 一方で課題と認識している部分はどこになりますか。

「今回は基本的に(最終ラインが)5枚でやることが多かったんですが、うしろの人数が多い分、奪ったあとの攻撃の枚数が足りなくなる状況が起こりがちでした。そのあたりは、戦い方の幅も含め、まだまだ改善の余地があるのかなと思います。

 5枚が悪いのではなくて、5枚をかけて守るのであれば、攻撃の仕方をもっと工夫することが必要だったのかなと。

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