日本はドイツ、スペインと同組。「死の組」ではなく「無風区」をどう戦うべきか
2022年カタールW杯。現地で開催された抽選会の結果、組み合わせが以下のように決まった。
グループA カタール エクアドル セネガル オランダ
グループB イングランド イラン アメリカ 欧州予選プレーオフ
グループC アルゼンチン サウジアラビア メキシコ ポーランド
グループD フランス 大陸間プレーオフ1 デンマーク チュニジア
グループE スペイン 大陸間プレーオフ2 ドイツ 日本
グループF ベルギー カナダ モロッコ クロアチア
グループG ブラジル セルビア スイス カメルーン
グループH ポルトガル ガーナ ウルグアイ 韓国
いきなり顔面をひっぱたかれたような格好だ。コスタリカorニュージーランド(北中米対オセアニアの大陸間プレーオフの勝者)はともかく、ドイツ、スペインのどちらかを倒さない限り、日本が決勝トーナメントに進む可能性はないに等しい。森保一監督がブチあげたベスト8は、すっかり荒唐無稽な目標となった。
それにしても驚いた。よくぞ入ったという感じだ。しかし、最も入ってはいけない場所にきれいに収まる様は、それはそれで面白かった。新鮮な体験だった。くじ運の悪さを嘆く気持ちは不思議に湧いてこないのである。
カタールW杯組み合わせ抽選会で笑顔を見せる森保一日本代表監督この記事に関連する写真を見る 日本がW杯本大会に出場するのは、これが通算7回目だが、過去6回は、以下のようにいずれも、淡い期待を抱かせる組み合わせだった。
1998年 アルゼンチン、クロアチア、ジャマイカ(グループリーグ最下位)
2002年 ベルギー、ロシア、チュニジア(グループリーグ首位、ベスト16)
2006年 オーストラリア、クロアチア、ブラジル(グループリーグ最下位)
2010年 カメルーン、オランダ、デンマーク(グループリーグ2位、ベスト16)
2014年 コートジボワール、ギリシャ、コロンビア(グループリーグ最下位)
2018年 コロンビア、セネガル、ポーランド(グループリーグ2位、ベスト16)
日本のレベルは右肩上がりにあり、出場回数を重ねるたびに上昇していったが、抽選結果を受けてのファンの予想はむしろその逆で、回を重ねるごとに厳しくなった。それこそが日本サッカーのレベルアップを示す事例だった。
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