久保建英が森保ジャパンで輝けない理由。「守備ありき」の４－３－３では彼のよさは引き出せない (3ページ目)

　森保ジャパンでの久保の適性ポジションは４－２－３－１のトップ下と言える。しかし４－３－３がファーストオプションになるだけに、現時点で起用の可能性は低い。さらにトップ下には鎌田大地もいるし、２トップ気味にするなら南野拓実、古橋亨梧になる可能性が高い。

　そんななかであえて久保のポジションを探すなら、４－３－３を攻撃的に運用する際のインサイドハーフかもしれない。ラインの間で入ってボールを受け、攻撃を構築していくセンスは非凡さを感じさせる。レアル・マドリードの前指揮官ジネディーヌ・ジダンも、久保を「クロアチア代表MFルカ・モドリッチの控えとしてインサイドハーフでの起用を視野に入れていた」という話があった。

　Ｗ杯本大会に向け、現状の４－３－３はひとつの戦い方となるだろう。ただ、それだけでは足りない。久保を筆頭に、三笘、上田、鎌田などを戦力として取り込めるプレーモデルの用意は急務だ。