サウジ戦で同じ失敗を繰り返す森保ジャパン。指揮官の悪手が目立つ不安の根源とは
ワールドカップアジア最終予選で、日本はサウジアラビアに0-1と敗れた。3試合を消化したばかりで、早くも2敗目である。
アウェーのサウジアラビア戦で0-1と敗戦を喫した日本代表 痛い敗戦であるのは間違いない。
だが、元を正せば、サウジアラビアはグループ最大の難敵である。アウェーで敗れることは、想定の範囲内。内容的に完敗を喫したわけでもなく、キャプテンのDF吉田麻也の言葉を借りれば、「我慢勝負だった。どちらに転んでもおかしくなかった」試合である。
にもかかわらず、必要以上に強い痛みを感じるのは、最終予選初戦でオマーンに敗れ、すでに苦しい状況に立たされていたからだ。
加えて、前半より後半の内容が悪くなるなかで、試合終盤に失点。オマーン戦と同じパターンが繰り返されたことは、選手たちに相当な精神的ダメージを与えたに違いない。
今回のサウジアラビア戦も、根本的なところではオマーン戦と敗因が共通していた。
すなわち、自分たちが狙いとするサッカーができなくなった時にどうするか。その点において、対策が講じられなかったことである。
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