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U-24日本代表、スペイン戦のキーマン。史上初の決勝進出へカギを握る選手は? (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by JMPA

スペイン戦ではゴールが期待される上田綺世スペイン戦ではゴールが期待される上田綺世 ただ、1トップの併用がハマっているとはいえ、物足りなさもある。結果として、ふたりそろって得点がないことだ。

 今大会、日本は4試合で7ゴールを記録しているが、最も相手ゴールに近い位置でプレーしているFWには得点がない。FW登録の前田大然が1点取ってはいるが、ポジションは2列目の左。DF酒井宏樹の1点以外は、すべて2列目の選手の得点である。

 得点以外の部分でチームに大きく貢献していると言われても、素直に喜べないのがストライカーの性(さが)だろう。自らのゴールでチームに勝利をもたらしたいというのが本音に違いない。

 1-0で勝利した南アフリカ戦後、林はこんなことを話している。

「持ち味を出せたシーンもちらほらあった。そのなかでゴールに結びつけられるシーンがいくつかあった。ゴールに結びつけたかった」

 上田もまた、自身の役割について「どれだけ出場時間があるかわからないし、状況にもよるが」と前置きしながらも、「第一は点を取ること」と言い切る。

 勝てば銀メダル以上が確定する準決勝の相手は、スペイン。奇しくも大会直前に、最終調整の親善試合で対戦した相手である。

 その時は1-1で引き分けたが、内容的にはスペインが攻勢に進めた試合であり、本番でも同様の展開になることが予想される。

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