2021.06.16

オナイウ阿道が典型。一連の代表活動で台頭した選手には共通項がある

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

 2試合トータルで、最高の日本代表デビューと評していいだろう。

 6月11日、オナイウ阿道はセルビアとの親善試合に後半開始から途中出場し、日本代表初出場を果たした。大迫勇也の負傷離脱による追加招集だったが、すぐに出場機会はやってきた。

 がむしゃらに走り回ってボールを欲しがるというより、最小限の動きでタイミングよくマークを外し、パスを引き出す。そんな巧みなプレーが目についた。

 64分には(映像を見直すとオンサイドに見える)オフサイドの判定で取り消されたものの、伊東純也の抜け出しに合わせてゴール前に走り込み、"幻の"デビュー戦ゴールも決めている。

 大迫以外にめぼしい人材が見当たらなかった1トップ候補に、25歳の新星が名乗りを上げた45分間だった。

追加招集できっちり結果を残したオナイウ阿道追加招集できっちり結果を残したオナイウ阿道 この記事に関連する写真を見る  そして迎えた、4日後のワールドカップ2次予選、キルギス戦。オナイウは早くも先発メンバーに名を連ねた。2戦連続出場、しかも初先発。それは彼が自らの力でつかみ取ったものだと言っていい。

 試合序盤は、いくぶんやる気が空回りしている感がないわけではなかった。ゴール前に入るも、なかなかパスやクロスのタイミングが合わず、フリーで打ったシュートも大きく枠を外れる。そんなシーンが続いた。

 だが、27分、自らが得たPKを確実に決め、先制点となる自身代表初ゴールを決めると、ハットトリック達成まではあっという間だった。

 31分に右からのクロスを左足で、33分に左からのクロスを頭で、ストライカーらしくいずれもワンタッチで仕留めた。わずか7分間の出来事だった。