サッカー五輪代表「理想の攻撃パターン」が見えた得点シーンを解析! (2ページ目)
◆東京五輪代表メンバーの残り枠は「3」。当落線上ギリギリにいる選手は?>>
Answer
堂安が中のスペースに入り、縦パスを受けた
吉田を中心に日本が前後左右にボールを動かすことで、ガーナの守備陣形にずれを生じさせたシーンである。
右サイドの堂安が中へ入って吉田からの縦パスを受け、相馬のゴールをアシストした この少し前に、吉田が左サイドバック(SB)の中山雄太に大きくサイドチェンジし、久保が左サイドへと流れた。中山が吉田にボールを返すと、ガーナの中盤の陣形に大きなずれが生じていた。
とくに久保がサイドに流れて、ガーナのボランチの1人が動かされたことで、日本の右サイドには大きなスペースが生まれた。そこを逃さなかったのが堂安だ。
吉田が顔を上げると、堂安が右サイドから中へ入り、パスを呼び込んだ。遠藤と田中碧にガーナ選手2人が引きつけられ、ガラ空きになった前線へのコースに吉田が鋭い縦パスを入れる。
縦パスに対して飛び出してきたセンターバックを堂安がワンタッチでかわすと、これに連動して左サイドから入ってきた相馬勇紀へパス。ガーナDF陣の間に入って受けた相馬は、余裕を持ってサイドネットへシュートを流しこんだ。
両SBが幅を取りつつ、中のスペースを2列目のタレントで攻略するのは、日本が狙いたい攻撃パターンである。最終メンバー発表前最後の強化試合となる12日のジャマイカ戦でも良いコンビネーションで得点を奪えるか、期待したい。
◆【動画】国際親善試合 U-24日本vsU-24ガーナ ハイライト
(相馬のゴールシーンは1分40秒〜2分2秒)
2 / 2