スペインの智将がU-24アルゼンチン戦を分析。「勝機はあった」第1戦の分岐点とは? (3ページ目)
その後、日本はあきらめずに攻撃を仕掛け、相馬、久保を中心に迫ったが、ゴールは生まれていない。
「アルゼンチンはフィジカルをベースにしたプレースタイルで、ひとりひとりが戦術的役割を果たし、ラインをコンパクトに守って対抗していた。真ん中の堅固さは見事だった。
日本はそれに敗れたわけだが、卑屈になる必要はないだろう。テクニック、スピードでは十分に対抗できていた。同点にできる機会もあった。もしどれかを決めていたら、その後の流れもつかめていただろう。惜しむらくは、高さの勝負で強さを補強できる選手の不在だが......」
最後に、エチャリはディテールについても語った。
「選手個人についてはあらためて書くが、2人のサイドバックが好プレーを見せていた。菅原由勢は堅実に守れていただけでなく、攻撃でも協力関係をうまく作っていた。旗手怜央もアルゼンチンのストロングサイドに対し、三笘薫の守備援護がほとんどない状況だったにもかかわらず、大きく崩れなかった。日本の選手たちのパフォーマンスは全体として高く評価するべきだ」
(第2戦の分析につづく)
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