2021.03.10

明神智和が日本代表を検証。目についた欧州組と今後期待の国内組とは?

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki
  • photo by Kyodo News

新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、日本はもちろん、世界のサッカー界のスケジュールが大幅な変更を余儀なくなれた。W杯予選が中断し、日本代表の活動も限られたものになった。それでも、昨秋に欧州でトーレニングマッチを実施。3月末にはW杯アジア2次予選も再開される予定だ。そこで、かつて日本代表で活躍し、先ごろ書籍『徹する力』を出版した明神智和氏(ガンバ大阪アカデミーコーチ)に、現在の日本代表について話を聞いた――。

明神氏が高く評価する遠藤航。昨秋の親善マッチでは攻守で活躍した コロナ禍のなか、今まで当たり前にあった日本代表の試合をなかなか見ることができなくなってしまいました。そんな状況になってみると、代表戦が今まで以上に楽しみで待ち遠しい。そういう気持ちを、ものすごく強く感じるようになりました。        

 昨秋、日本代表がヨーロッパで約1年ぶりに親善試合を行ないましたが、ファンの人たちもみんな、同じ気持ちだったと思います。

 昨年、私はガンバ大阪ジュニアユースのコーチとして中学1年生を指導していましたが、彼らはキラキラした目で「今日は日本代表の試合があるよ。誰が出るかな」などと言いながら、本当に楽しみにしていましたし、試合が終われば、「誰々のあのプレー見た?」と盛り上がっていました。

 ただ、日本代表の選手やスタッフにとっては、チーム作りにおいて難しさがあるだろうと想像していました。限られた活動時間のなかで、パッと集まってパッと試合をするのは簡単ではないだろうな、と。

 その意味では、昨年の10、11月に行なわれた4試合は正直、「思ったよりもできるんだな」というところを感じることのできた試合でした。

 海外組だけでチームを編成し、試合をすることになった結果、移動時間が短く、時差もない。チームとしてというより、選手個々がベストに近いコンディションでできたことが大きかったのではないでしょうか。日本は今までどちらかというと、1対1で戦えるかどうかという部分で弱いと言われてきましたが、コンディションが整えば、その部分でも結構戦えるという印象が強かったです。